Microsoft Purview - AIの時代に必須のデータガバナンスを実現

2024.04.16
Microsoft Purview - AIの時代に必須のデータガバナンスを実現

AIとビッグデータの活用が進む中、組織のデータガバナンスが重要視されています。
Microsoft Purviewは、Azureで提供される統合データガバナンスソリューションで、AIを活用しながらデータ資産の可視化とアクセス管理を実現します。
昨今、AIがビジネスに利活用されるようになり、組織が持つデータの重要性が増々高まっています。
また、企業は機密情報の漏えいの防止などコンプライアンスの遵守を求められます。
Microsoft PurviewはAIを駆使して組織が持つデータを自動的に分類、可視化し、権限を管理することでデータガバナンスを実現することが可能です。
この記事では、Microsoft PurviewがAIの時代のデータがバンスに適している理由を具体的に紹介します。

AIの時代にはデータガバナンスが必要

AIが発展していくにつれて、組織のデータガバナンスの重要性が高まっています。
ここでは、以下の2点について紹介します。

  • データガバナンスとは?
  • AIの進化によりデータが企業の重要な資産になる

データガバナンスとは?

データガバナンスとは、組織がデータの品質や整合性、セキュリティ、プライバシーを確保しつつ、データを適切に管理、利用するための枠組みや方針のことです。
様々な企業でDXが進む中で、データの収集や利活用が進められています。
データを適切にビジネスに活かすためには、データへのアクセス権限などのルールを設け、コントロールしなければなりません。
データガバナンスは、データを管理し、ビジネスへ利活用するために求められています。

AIの進化によりデータが企業の重要な資産になる

近年、AIをビジネスに活用している組織が増えています。
AIは大量のデータをもとに学習し、有益な情報を出力するツールです。
例えば、売上データをAIに学習させ、購入者の年代別におすすめする商品を分析したり、問い合わせのデータを学習させてチャットボットの質を向上させたりなど、データが必要な場面は様々です。
AIが発展し、ビジネスに活用されるにつれて、データの重要性は増々高まっています。

データガバナンスの課題

データガバナンスの主な課題は以下の2つです。

  • データの保存先がわからない
  • アクセス権限の管理に手間がかかる

それぞれ紹介します。

データの保存場所がわからない

データガバナンスにおいて、データの保存先がわからない場合、データの整合性やセキュリティが脅かされます。
どのデータがどこに保存されているかがわかないとデータの追跡が難しく、必要な情報に迅速にアクセスすることができなくなる可能性があります。
また、データのバックアップや災害復旧計画の実施が難しくなり、データ損失のリスクが高まるでしょう。

アクセス権限の管理に手間がかかる

アクセス権限の管理が複雑で手間がかかると、データへのアクセス制御が不十分になりがちです。
これにより問題になるのが、不正アクセスやデータ漏洩のリスクの増加です。
例えば、管理職以上の社員のみが閲覧可能なデータを現場の担当者の社員が直接もしくはAIを介して閲覧できるといった状況が発生する可能性があります。
また、適切なアクセス権限の設定と維持には時間とリソースが必要であり、組織の運用効率を低下させる要因となります。
そのため、データのアクセス権限を簡単に管理できるアクセス管理システムの導入が求められます。

Microsoft Purviewがデータガバナンスに適している理由

Microsoft Purviewは、MicrosoftのクラウドサービスであるAzureで提供されている統合データガバナンスソリューションです。
Microsoft Purviewがデータガバナンスに適している主な理由は以下の3点です。

  • データ資産を自動的に可視化できる
  • AIを活用した高度なデータ検出が可能
  • データへのアクセス権限の管理が容易

それぞれ紹介します。

データ資産を自動的に可視化できる

Microsoft Purviewは、組織内のデータを自動的にスキャンし、メタデータを抽出してデータマップを作成します。
データをマップ化することで、データの位置や形式、関連性が一目でわかります。また、データの種類や分類も自動的に識別します。
また、AIによってデータを分析、解釈できるMicrosoft Fabricと連携することで、Microsoft PurviewからMicrosoft Fabricの分析結果もデータマップに含めることが可能です。
そのため、Microsoft Purviewを利用することで、組織内のあらゆるデータをマップ化し、データの保存場所がわからないというデータガバナンスの課題を解決できます。

AIを活用した高度なデータ検出が可能

Microsoft Purviewのデータカタログという機能は、データ資産の構造を正確に把握していなくても参照したいデータを素早く見つけることを可能にします。
Microsoft Purviewがデータをスキャンする際に、関連のあるデータごとにカタログというグループに分類します。SNSの「タグ付け」のようなイメージです。
関連のあるデータがグループ化されているので、ChatGPTをセキュアな環境で構築できるAzure OpenAIサービスへデータを連携したり、アナリストにデータを提供したりすることが容易です。
Microsoft Purviewのデータカタログによって、データ検出を簡単かつ迅速に行うことができます。

データへのアクセス権限の管理が容易

Microsoft Purviewのアクセスポリシーという機能により、データのアクセス権限を一元的に管理することができます。
Microsoft Purview内のデータを参照するには、ユーザー登録が必要です。
さらにデータにもアクセス権限を付与することが可能です。
そのため、データのセキュリティとプライバシーを確保しながら、適切なユーザーが必要なデータにアクセスすることができます。

AI時代にはデータの権限を設定・可視化して適切の状態を維持することが必要

AIをビジネスに活用することが一般的になり、データの重要性が増しています。
組織の重要なデータを守るために、データのアクセス権限を適切に設定し、管理することが求められます。
また、組織のデータを分類、マッピングして可視化することで検索を容易にし、データを効率的に活用する必要があります。
Microsoft Purviewを利用することで、データのセキュリティを高めつつ、効率的なデータの活用が可能になるでしょう。

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