【今すぐできる!】Azureコストの見直しと最適化の簡単な方法

2024.03.25
【今すぐできる!】Azureコストの見直しと最適化の簡単な方法

Azureはクラウド上でシステムを運営するのに非常に便利なサービスです。使う企業も多くさまざまなサービスが使える一方で、月々の支払い額が高いなどといったコストに関する悩みを抱えている企業も多いでしょう。

本記事では、Azureのコストを削減化が期待できる方法について紹介します。

値上がりの背景から、どのようにコストが削減できるかまで幅広く解説していきます。今後も値上げが起こるかもしれないため、安定して運用し続けられるようぜひ参考にしてくださいね。

Azureのコストは値上がりしている

近年の円安の影響により日本マイクロソフト株式会社では、昨年に引き続き今年も値上げが行われ、Azureのコストは上昇傾向にあります。

Azureは米ドルを基準として価格を設定しており、円安が進んでいる日本では2023年4月から値上げ以前の価格に対して15%も高くなっています。

また2024年4月1日からは、日本円の為替変動に伴い一部商品を除くMicrosoft製品全体にさらに17.1%の引き上げが適用されます。
このパーセンテージについては、2024年2月29日にMicrosoftよりメールにて通知されています。

メール抜粋

2024年4月1日より、日本円(JPY)のAzureサービス価格は、米ドル(USD)水準により近づけて調整するため、17.1% の値上げを行います。この調整後も、日本円で購入されるお客様は Azureの提供価格に高い競争力があることを引き続きご承知頂けるかと存じます。 マイクロソフトは、マイクロソフトのクラウド価格を米ドル水準にグローバルに合わせる既存プロセスについて、明確かつ透明性のある手順を定めています。これにより、異なる地域や通貨をご利用のお客様が、現地通貨の米ドル(USD)に対する為替レートを反映した一貫性のある価格を受けられるようになります。

この価格の変動に関しては世界的な値上がりではなく、一部の国では7%の値下げも行われているので為替レートによる価格の調整である可能性が高いです。

今後も世界情勢による為替変動がどのように変化するのか予想がつかないので、今後も安定して事業を続けていくためにもコストの削減は常に必要です。

Azureのコストを削減化し最適化する5つの方法

Azureのコストを削減するにはどのような方法があるのでしょうか。ここではさまざまなサービスを用いて作業を効率化してコストカットする方法を紹介します。Azureのコストを削減する方法は以下の5点です。

  1. リソースを監視し分析する
  2. 不要なリソースを停止させる
  3. オーバースペックにならないようにデータ容量を調節する
  4. サーバーレスアーキテクチャを導入する
  5. 月払いではなく年払いを検討する

では、順番に解説します。

1.リソースを監視し分析する

膨大なデータやリソースを分析するために、それぞれタグ付けを行いましょう。高性能の検証やリソースを停止し忘れや、削除漏れが発覚してしまうと、無駄なコストが発生しやすくなります。

リソースの種類によっては、停止忘れにより月額で数十万円ものコストの無駄使いをしてしまう可能性もあるため注意が必要です。

使用しているリソースにタグ付けを行うことで、どのようなものに使用しているのかといったコスト面に関しての分析がしやすくなります。

月に1度タグ付けしているリソースの監視を行っておくと、削除や更新漏れのリスクも防げるでしょう。

2.不要なリソースを停止させる

タグ付けを行い、リソースの監視がしやすくなった上で使っていないものがあれば減らしていくのがおすすめです。

Azureは利用した分の料金が請求される仕組みとなっており、使う時間が減れば減るほど稼働コストが抑えられます。

AzureAutomationを使用すれば、データの更新といったさまざまなタスクの自動化が行えるでしょう。その中にあまり使わないリソースを登録しておけば、起動時以外はシャットダウンできるため、稼働時間分の料金が節約できます。

そして残しておいて利用のないものは、サーバー上に残しておいても情報処理速度を低下させる可能性もあるため、なるべく削除していくようにしましょう。

AzureAdvisorを使用すれば、Azure内で不要なリソースが残っていないかどうかの確認が行えますよ。

3.オーバースペックにならないようにデータ容量を調節する

AzureAdovisorは7日間まったく使用のないリソースを識別し、シャットダウンするように推奨してくれます。これによりデータを過剰に使用することなく効率的に作業が行えます。

また、リソースを減らしていく上で使用率の低いリソースがいくつかあれば、それらをまとめて再構成したり、統合したりして支出を削減する提案もしてくれますよ。

新しい設定が反映するまでに最長で24時間かかる場合もあるため、なるべく早めにデータ容量の調節を行いましょう。

4.サーバーレスアーキテクチャを導入する

サーバーレスアーキテクチャとは、サーバーの管理をしなくてもアプリケーションやサービスの構築や、実行が行えるサービスです。

サーバーレスアーキテクチャを利用すれば、開発者はクラウドでもオンプレミス上でも製品の開発に尽力できるでしょう。

他にもデータの更新が行われる際に実行基盤が自動で起動し、あらかじめ設定しておいたプログラムを実行してくれるため、いちいち設定する手間もかかりません。

また必要に応じて常時稼働する必要があるサーバーに比べて、クラウドサービスを使用する際の利用料が減るのも魅力。

これにより突発的に発生するハプニングにも負荷をかけずに対応でき、運用がしやすいです。また、運用時のコストもかかりにくいためおすすめです。

5.月払いではなく年払いを検討する

通常の支払い方法は「オンデマンドインスタンス」という使った分だけ支払う方法となっています。一方で「リザーブインスタンス」という年単位での契約を行えば、通常にはない割引がつけられますよ。

サービスの契約期間は1〜3年の長期的な契約となるため、支払い方法も分割や一括などが選べて割引も適用されやすいうえ、中には購入時の内容を変更できるものがあるのもうれしいポイントですね。

しかしサービスによっては途中解約ができないものもあり、初めはよく使っていたものの、翌年以降に利用頻度が減ってしまいかえって損をしてしまう可能性もあります。

そのために年払いで契約を行う際には事前にしっかりと比べてから契約するようにしましょう。数年後も使用する見込みがあるサービスは長期契約するとコストの削減効果が期待できますよ。

まとめ

安定してAzureを運用していくためには常にコストを管理しておくことが大切です。

使用していないサービスを見つけて削除したりサービスを用いて作業を効率化させたりすれば、必要以上の負荷を与えずにサービスを利用し続けられますよ。

Azureのサービスにはさまざまな種類があるので、使用しているアプリや環境に適したものを選んでコストを管理しうまく運用していきましょう。

ほかにもAzureの構成、アーキテクチャの見直しによってコストを削減できることもあります
Azureを適切に設計すれば、クラウドは高くない

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