Application Insights の機能と活用方法
目次
Application Insights の最新機能と活用方法
Application Insightsは、Azureの強力なアプリケーション監視サービスとして進化を続けています。最新の情報に基づいて、その特徴と活用方法を解説します。
Application Insightsの概要
Application Insightsは、Azure Monitorの一部として、アプリケーションのパフォーマンスと使用状況を包括的に監視・分析するサービスです。Azure上だけでなく、オンプレミスや他のクラウド環境で稼働するアプリケーションにも対応しています。
主要機能と活用方法
リアルタイム監視とスマート検出
Application Insightsは、アプリケーションのパフォーマンスをリアルタイムで監視し、機械学習を用いて異常を自動検出します。
- ライブメトリクス: サーバーへのリクエスト数、応答時間などをリアルタイムで表示。
- スマート検出: AIを活用し、パフォーマンスの問題や障害の発生率の急激な上昇を自動的に検知し通知。
詳細なパフォーマンス分析
アプリケーションの内部動作を深く理解するための機能を提供します。
- トランザクションの検索: イベント、パフォーマンス、トレース、アプリケーションログなどのテレメトリを詳細に分析。
- 依存関係の可視化: アプリケーションマップを通じて、システム間の依存関係を視覚的に把握。
ユーザー行動分析
ユーザーの動向を詳細に把握し、アプリケーションの改善に活用できます。
- ユーザーフロー分析: ユーザーの画面遷移パターンを可視化。
- セッション分析: ユーザーセッションの詳細な情報を提供。
可用性テスト
アプリケーションの外部からの可用性を継続的に監視します。
- 標準テスト: 特定のURLに対するレスポンスとパフォーマンスを定期的にチェック。
データ管理とプライバシー
データ保持とセキュリティ
- 保持期間: テレメトリデータは90日間無料で保持され、その後は課金対象となります。
- セキュリティ: Azure ADを使用した認証に移行が進められており、2026年3月31日までにAPI keyの使用が廃止される予定です。
プライバシー対策
個人情報や機密データの取り扱いには十分な注意が必要です。URLにプレーンテキストで機密情報を含めないなど、適切な対策が求められます。
コスト最適化
Application Insightsの利用にあたっては、以下の点に注意してコストを最適化できます。
- データ量の最適化: 必要なテレメトリのみを収集し、不要なデータは除外。
- 保持期間の調整: 必要最小限の期間でデータを保持。
- サンプリングの活用: 大量のデータを扱う場合、適切なサンプリング率を設定。
今後の展開
Application Insightsは継続的に機能が拡張されています。最新の更新情報を定期的にチェックし、新機能を活用することで、より効果的なアプリケーション監視が可能になります。
Application Insightsを活用することで、アプリケーションのパフォーマンス向上、問題の早期発見、ユーザー体験の改善など、多くの利点を得ることができます。適切に設定・運用することで、アプリケーションの品質と信頼性を大きく向上させることができるでしょう。
以上、ここまでご覧いただきありがとうございました。Azureを使ってるがPaaSなのでIaaS化していきたい等、ご関心がある場合、ぜひお問い合わせください。
以上、最後までご愛読いただき
ありがとうございました。
お問い合わせは、
以下のフォームへご連絡ください。