Application Insights の機能と活用方法

2024.12.22
Application Insights の機能と活用方法

Application Insights の最新機能と活用方法

Application Insightsは、Azureの強力なアプリケーション監視サービスとして進化を続けています。最新の情報に基づいて、その特徴と活用方法を解説します。

Application Insightsの概要

Application Insightsは、Azure Monitorの一部として、アプリケーションのパフォーマンスと使用状況を包括的に監視・分析するサービスです。Azure上だけでなく、オンプレミスや他のクラウド環境で稼働するアプリケーションにも対応しています。

主要機能と活用方法

リアルタイム監視とスマート検出

Application Insightsは、アプリケーションのパフォーマンスをリアルタイムで監視し、機械学習を用いて異常を自動検出します。

  • ライブメトリクス: サーバーへのリクエスト数、応答時間などをリアルタイムで表示。
  • スマート検出: AIを活用し、パフォーマンスの問題や障害の発生率の急激な上昇を自動的に検知し通知。

詳細なパフォーマンス分析

アプリケーションの内部動作を深く理解するための機能を提供します。

  • トランザクションの検索: イベント、パフォーマンス、トレース、アプリケーションログなどのテレメトリを詳細に分析。
  • 依存関係の可視化: アプリケーションマップを通じて、システム間の依存関係を視覚的に把握。

ユーザー行動分析

ユーザーの動向を詳細に把握し、アプリケーションの改善に活用できます。

  • ユーザーフロー分析: ユーザーの画面遷移パターンを可視化。
  • セッション分析: ユーザーセッションの詳細な情報を提供。

可用性テスト

アプリケーションの外部からの可用性を継続的に監視します。

  • 標準テスト: 特定のURLに対するレスポンスとパフォーマンスを定期的にチェック。

データ管理とプライバシー

データ保持とセキュリティ

  • 保持期間: テレメトリデータは90日間無料で保持され、その後は課金対象となります。
  • セキュリティ: Azure ADを使用した認証に移行が進められており、2026年3月31日までにAPI keyの使用が廃止される予定です。

プライバシー対策

個人情報や機密データの取り扱いには十分な注意が必要です。URLにプレーンテキストで機密情報を含めないなど、適切な対策が求められます。

コスト最適化

Application Insightsの利用にあたっては、以下の点に注意してコストを最適化できます。

  • データ量の最適化: 必要なテレメトリのみを収集し、不要なデータは除外。
  • 保持期間の調整: 必要最小限の期間でデータを保持。
  • サンプリングの活用: 大量のデータを扱う場合、適切なサンプリング率を設定。

今後の展開

Application Insightsは継続的に機能が拡張されています。最新の更新情報を定期的にチェックし、新機能を活用することで、より効果的なアプリケーション監視が可能になります。

Application Insightsを活用することで、アプリケーションのパフォーマンス向上、問題の早期発見、ユーザー体験の改善など、多くの利点を得ることができます。適切に設定・運用することで、アプリケーションの品質と信頼性を大きく向上させることができるでしょう。

以上、ここまでご覧いただきありがとうございました。 

Azureを使ってるがPaaSなのでIaaS化していきたい等、ご関心がある場合、ぜひお問い合わせください。 

以上、最後までご愛読いただき
ありがとうございました。

お問い合わせは、
以下のフォームへご連絡ください。

お問い合わせ

PAGETOP